現在わたしのお気に入りの一つが、"Vivement Dimanche"。「日曜日が待ち遠しい!」という意味のタイトルで、日曜日の夕方5時からのトークショーだ。一人のメインゲストを中心に、司会者が、軽妙に番組を進めていく。ありきたりの質問しかしない日本のトークショーと比べると、多少聞き取れないところを差し引いても数段面白い。90分の番組中に、メインゲスト自身の会いたい有名人が、次々に登場する。新作映画、CDなどに関して出演するゲストも多いので、それを見るだけでも楽しい。セットの中央に赤いソファーとテーブル、その回りで聴衆が彼らのトークに聞き入っている。さらに、ステージもあり、招かれたミュージシャンが演奏する。
Jean-Loup Dabadie(ジャン・ルー・ダバディー)が出演したことがあった。ダバディーと聞いて、もしかして・・・と思い見ていると、やはり、あのフジテレビのスポルトにも出ている、フローラン・ダバディーのお父さんだった。元サッカー日本代表監督トルシエの通訳もやっていた彼である。お父さんが有名な脚本家ということは聞いていたが、こんなにスゴイ人だとは!2008年4月にアカデミー・フランセーズの一員に選ばれた。
フランス語が、英語などからの外来語を厳しく規制して、母語フランス語を正しく守ろうとしていることはよく聞くが、この「アカデミー・フランセーズ」が中心になっている。アカデミー・フランセーズの主な役割は辞書を作ること。完全定員制なので、誰かが亡くならないとその枠は空かないわけで、プルーストなどの有名な小説家も選ばれないまま亡くなる人も多く、私達日本人が想像できないほど名誉なことらしい。ましてやあの若さで選ばれるのは、異例なことだそうだ。
番組中、「息子が今、日本で働いているが、たまに会って食事をする・・・」とフローランのことも話題に出していた。フローランとはあまり似ていないな、と思っていたら若い頃の写真が出てきて、そっくりなのには驚いた。笑顔の絶えない優しそうな方で、二度離婚して現在は三人目の奥さんと同居・・・、イメージとのギャップも感じた。イヴ・モンタンやミッシェル・ポルナレフといった有名な歌手の作詞もするし、小説や映画の脚本だけでなく、コメディアンのやる寸劇の脚本も書く・・・、"talent"(才能)という言葉がぴったりなミドルエイジ。娘さんによると、とにかく小さいときから優しかったが、文法の間違った話し方をすると、かなり厳しく怒られたという。アカデミー・フランセーズに選ばれるのは、運命だったのかも。
何かの番組でフローランが、小さい頃に両親が離婚したとか、お父さんからの誕生日プレゼントがアフリカ旅行だったとか、他にも色々驚くこと語っていたので、どんなお父さんだろうとずっと興味を持っていた。しっとりとピアノの脇に立ち、自分の作詞した歌を歌っている姿は、チョットかっこよすぎる感じも。ジャン・ルー・ダバディーのお父さんも有名な作詞家(フローランの父方のおじいさん)、母方のおじいさんはサッカーの国内リーグの会長だったとか。やっぱり、血筋ってあるよね・・・なんて妙に感心したりして、最近はTV5の番組ばかり見ている私です。



